EV 急速充電向けiON EV™ クラッドコネクタ
電気自動車向け直流電流急速充電は今後2025年までに5倍もの増加が期待されています。この急速充電は、これまで充電完了に数時間かかっていたものを30分以内に完了させる技術で、一方、直流急速は充電中にできる高熱と高電力パワーの厳しい環境に耐えられる部品を必要とします。銀めっきは従来の充電では一般的に使用されているが、急速充電アプリケーションでは厳しい環境条件となります。
そこで、マテリオンはEV急速充電向けコネクタ材料向けにiON EV クラッド材料を開発いたしました。iON EV クラッド材料は純銀に代わる 銀、銅、ニッケル、すずの合金で信頼性、品質性が向上した。この高電気伝導性を有する材料は接点表面の摩擦を下げ、急速充電コネクタの環境でも耐えられる性能を持っています。
EV急速充電向けiON EV™ クラッド材料の利点
iON EV クラッド材料には下記の利点があります。
- 摩耗抵抗: 従来の銀よりも接点部表面が50%固く、10,000回以上の挿抜は可能です。
- 低挿入力:表面の摩擦係数が0.20で、挿入力が低減できます。
- コネクタ性能の改善:安定した緻密なマイクロ構造のクラッドであるため、温度上昇時のコネクタ安定性も従来品よりも優れております。また、クラッド材料の金属粒度の特徴から金属各層からの拡散を10倍以上遅れさせることができます。
iON EV CLAD クラッド材料のご注文オプション
当製品はお客様のご要望に合わせて、多種多彩に寸法、構造を変更可能。それにより、お客様のニーズに合せた形状、性能を最大限に発揮させることができます。
iON EV クラッド材料の特徴例
- 柔軟性を高められる銅材料以外の別材料の選択も可能です。
- 接点部厚さ:7 - 40μm
- 基板材料厚さ:0.10 – 2mm
- 高温化にての拡散を防止するためのニッケルクラッドも構成可能です。
- 硬さを向上させるためにステンレスを背面材料に構成することも可能です。
iON EV クラッドについての技術的なご質問は下記リンクにて、お問い合わせください。